• No : 12091
  • 公開日時 : 2026/02/16 15:17
  • 更新日時 : 2026/02/16 15:20
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(ICPE) 定量下限の確認方法

定量下限はどうやって確認できますか?

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回答

定量下限・検出限界は、検量線ブランク試料の強度の標準偏差(σBL)を濃度換算し、それぞれ10倍(10σ)、3倍(3σ)した数値です。通常、検量線ブランク試料を多回連続測定し(例:連続10回、n=10)、このときの強度の標準偏差から算出します。

検出限界 = 3×σBL/k (σBL:ブランク試料の標準偏差、k:検量線の傾き)
定量下限 = 10×σBL/k (σBL:ブランク試料の標準偏差、k:検量線の傾き)

また、試験法などで定量下限の計算方法が定められている場合は、それに従って下限を算出します(例:上水試験方法、JIS発光分光分析通則)。

当社のICPソフトウエア(ICPEsolution)では、定量下限、検出限界の自動算出機能があります。
詳細の設定方法は、以下の手順をご参照ください。

  1. [メソッド] メニューから [校正試料登録] を選択します。

     
  2. [検量線試料] タブで、「定量下限を表示する」にチェックマークを付け、定量下限の計算に使用するブランク試料を選択します。

     
  3. [検量線表示] 画面と [検量線拡大表示] 画面に定量下限(10σ)と検出下限(3σ)が表示されます。


     

ICPソフトウェアでは、検量線試料の濃度と発光強度の関係式は、以下となります。
濃度 = a×I3+b×I2+c×I+d(I:発光強度、a,b,c,d:検量線係数)
一次式の検量線 の傾きはcですので、1/k = cとなります。
検量線ブランク強度の標準偏差σBLとして、分析結果の標準偏差(SD)値を使用します。
これより、ソフト上の検量限界、定量下限の算出式は以下となります。
検出限界 = 3×SD ×c
定量下限 = 10×SD×c