アルカリ性の試料を導入できますか?
アルカリ洗剤やアンモニア水など、pH10程度の弱アルカリ性の試料は導入可能です。ただし、中性や酸性の試料と比較するとガラスの劣化が早まる恐れがあるため、測定後は、純水をしばらく流し、ネブライザー内にアルカリ性の液が残らないよう置換することを推奨します。
NaOHやKOHなどの強アルカリの試料は、導入すると試料導入系のガラスにダメージを与えます。また、B、Na、Siなどガラス由来の成分が溶出し、分析値に影響を与えます。NaOHやKOHは、それぞれNa、Kを高濃度含むため、ネブライザーやトーチが詰まる恐れがあります。
ミニトーチをお使いの場合は、NaもしくはKとして0.1%程度になるよう希釈してください。希釈の際に酸を添加し、中性もしくは酸性にすることで、試料導入系のガラスへのダメージを防ぎ、ガラス由来の成分の溶出を防ぐことが期待できます。酸を添加する際は 試料の突沸に注意してください。
試料を希釈すると感度が不足する場合、高塩試料用の導入系を用いることで、希釈率を下げて測定することができます。
☞ (ICPE) 塩濃度や金属マトリックスの高い試料の導入
この場合でも、試料に酸を添加し、中性もしくは酸性にしてください。