よくあるご質問（FAQ）

【イオンクロマトグラフ】溶離液の調製に用いる試薬は,メーカーや等級によって違いがありますか?

等級は,基本的にイオンクロマト用か特級,またはそれに相当するものを推奨します。メーカーによって分析結果に違いが出ることは,試薬の種類によってはありえます。 ▼説明(Click) 市販の試薬の多くは主成分の純度を製品の仕様としており,その他の不純物については特に規定されていません。この不純物... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】p-ヒドロキシ安息香酸やフタル酸がなかなか水に溶けないのですが?

薬包紙の上に秤りとった後,それで包んで指で潰してから水に入れると多少早く溶けます。 ▼解説(Click) p-ヒドロキシ安息香酸,フタル酸といった芳香族有機酸は,水に溶解するのに少々時間がかかります。試薬粉末を薬包紙の上に秤量した際に,薬包紙の上から指でかたまりを潰すことにより,溶解に要す... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】調製した溶離液のろ過はどのようにして行いますか?

孔径0.2 μm 程度のメンブランフィルタを用い,吸引ろ過器などを使ってろ過してください。 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】調製した溶離液の脱気はどのようにして行いますか?

イオンクロマトに脱気装置がついているなら,超音波をかけながら減圧にするなどの操作を,ごく短時間行えばよいでしょう。 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】溶離液は,調製してからどれくらいの期間使用できるのですか?

一概にはいえませんが,基本的には1～2 日中に使い切りましょう。 ▼解説(Click) 溶離液の使用期限は一概に何日とはいえません。しかし,一般に希薄な水溶液であるイオンクロマト用溶離液は,時間経過とともに以下のような現象が発生します。 • 溶質の化学変化。 (例 : しゅう酸は... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】前回調製した溶離液の使用

腐敗の原因となるため,古い溶液は捨てて新しい溶液と置き換えてください。 解説:溶液の注ぎ足しを繰り返していると,古い溶離液がボトル内に残ることになり,腐敗の原因となります。必ずボトルを洗浄した上で,新しい溶液を入れるようにしてください。 また,溶離液の使用量を計算してそれよりやや多めに調製すること... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】溶離液の適切な保存方法はありますか?

きちんと栓をして,冷暗所に置いてください。溶液の種類によっては,ボトル上部に空気を残さないようにするのが適切です。 ▼解説(Click) 溶離液はなるべく保存せず,短期間に使い切るのが基本です。しかし,どうしても保存する必要が出てくることもあるでしょう。その場合の基本は「密閉して冷暗所に保... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】溶離液びんとしてどのような材質のものを使ったらよいですか?

1～2 日程度の保存であれば,ガラス製・樹脂製のいずれも使用可能です。 ▼解説(Click) ガラス製のボトルからはけい酸イオンやナトリウムイオンなどの溶出が起こるため,「イオンクロマトでは樹脂製のボトルを使う方が適切」とする考え方もあります。しかし,調製した溶液を1～2 日程度で使い切る... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】新しい溶離液びんは,どのようにして洗浄して使ったらよいですか?

精製水で満たして数時間放置してください。 解説:新品のボトルは,中性洗剤やアルコールを使って洗浄してください。 その後,ボトル内に精製水を満たして数時間放置してください。このことによって,壁面に吸着している無機イオンを溶出させます。急いでいる場合は,精製水を満たした状態で超音波洗浄器にかけるのもよ... 詳細表示

【イオンクロマトグラフ】装置の流路内を異なる組成の溶離液に変更したいのですが,どのようなことに注意したらよいですか?

前に使っていた溶液が新しい溶液に混入しないよう,いったん流路を精製水に置換してから新しい溶液を流すようにしてください。 説明:一台のイオンクロマトを陰イオン測定用,陽イオン測定用の2 つの目的で併用することは比較的よく行われます。このような場合はカラムと溶離液 (サプレッサ方式ではサプレッサも) を... 詳細表示