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  • No : 7880
  • 公開日時 : 2022/01/24 15:02
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(LCMS) MSスキャンデータから有効な質量を検出して共溶出を判定し、UVクロマトグラムに重ねて表示する機能(Mass-it)

(LCMS) MSスキャンデータから有効な質量を検出して共溶出を判定し、UVクロマトグラムに重ねて表示する機能(Mass-it)
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回答

この説明は、LCMS-2050が対象です。
 
Mass-it機能は、MS分析データからデータ解析に有効な質量を自動的に検出し、またそれらの質量が共溶出しているかどうか自動的に判定します。さらに、これら質量情報・共溶出情報をLC検出器で得られたUVクロマトグラムに重ねて表示することができますので、UVクロマトグラムの各ピークの成分を容易に解析できます。
また、UVクロマトグラムで検出されずMS検出器だけで検出された成分の有無もUVクロマトグラムビュー上で把握できます。
Mass-itは[MSデータ解析]ウィンドウでデータファイルを開き、[定性処理]メニューの[波形処理]をクリックします。[クロマトグラムの選択]画面でTICを選択して[OK]をクリックすると実行されます。または、バッチ分析と同時に自動的に実行することもできます。詳細はバッチ分析と同時にMSデータ解析を実行したいを参照してください。
"(LCMS) バッチ分析と同時にMSデータ解析を実行したい"は、こちら
 
[MSデータ解析]ウィンドウの[クロマトグラムビュー]に、自動検出された質量情報でMC(マスクロマトグラム)が描画されます。
 
[結果ビュー]の[ピークテーブル]に、自動検出されたピーク情報が登録されます。
自動検出されたピークは、[マーク]にX (自動検出されたピーク)またはX.C (自動検出され、共溶出と判定されたピーク)と表示されます。
ヒント: Mass-itで自動検出されたm/zと同じm/zに対して手動で定性波形処理を実行した場合、ピークテーブルでは、別の行に分けて表示されます。
 
[UVクロマトグラム]または[PDAクロマトグラム]上で、右クリックメニューの[MS情報を重ねて表示]をオンにすると、UVクロマトグラム上に自動検出されたMS情報が表示されます。三角形のマークはそのm/zのイオンが検出された保持時間を表し、共溶出と判定されたピークは三角形のマークが黄色で表示されます。

 
ヒント: TICピーク、あるいはMCが正しく検出されないときは、波形処理パラメータの推奨設定を参照してください。
"波形処理パラメータの推奨設定"は、こちら
 
ヒント: TICの定性波形処理を実行したときに、Mass-it機能を自動的に実行するかしないかは、[Mass-it]タブで設定できます。

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