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  • 公開日時 : 2026/10/01 11:45
  • 更新日時 : 2026/10/06 14:39
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(ICPMS) セルガスとは何ですか?

セルガスとは何ですか?

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回答

スペクトル干渉を生じるイオン(干渉イオン:多原子イオン、 二価イオン等)の低減または除去を目的に、イオンと衝突または反応させるためのガスのことです。
セルガスには、ヘリウムガスなどの不活性ガスを使用したコリジョンガスと、水素やアンモニアなどの反応性ガスを使用したリアクションガスがあります。

コリジョンでは、2種類の方法でスペクトル干渉の低減又は除去を行います。

  • 衝突誘起解離
    セル内に充填された不活性のHeガスとイオンが衝突することにより、多原子イオンを分裂させて干渉を除去します。
     
  • 運動エネルギー弁別
    衝突断面積の大きな多原子イオンとHeガスとの衝突回数は単原子の分析対象イオンと比べて多くなります。その結果、より多くのエネルギー損失を起こすこととなります。
    コリジョンセル・リアクションセルと質量分析計の間にエネルギーフィルター(障壁)を設けることで、運動エネルギーの低い多原子イオンはその障壁を超えることができずに、質量分析計に到達できなくなり、干渉が除去されます。

リアクションでは、元素ごとの反応性の違いを利用して干渉を除去します。
その有効な例として 78Se に対する 40Ar38Ar の干渉があります。Se と H2 の反応は吸熱反応であるためにほとんど起こりませんが、Ar と H2 の反応は発熱反応であるため、以下のような反応が進んで干渉が除去されます。
 Ar2+ + H2 → ArH+ + Ar + H(水素原子移動反応)
 ArH+ + H2 → Ar + H3+ (プロトン移動反応)

下記ページの「3.1.1 コリジョン・リアクションセル」および「5.2. セルガスの選択」もご参照ください。

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