1. 試験を開始すると「スライドステージを負荷側にスライドしてください」と出る場合
• 原因1: 試料ステージが圧子の下部に移動されていない
試料ステージが圧子の下部に無い場合は,試料チェックの表示から次のステップへ移行しません。必ず試料ステージを圧子下部に移動してから試験を開始してください。
• 原因2: スイッチの不良
スイッチの不良が原因の場合,修理が必要ですので、当社営業所/代理店または
当社指定のサービス担当店に連絡してください。
2. 試験を開始して表示が圧子降下に変化した後,試験力表示値は増加するが深さの数値が変化しない場合
• 原因1: 押し込み深さ検出器の調整不良
中止[F12] キーを押し試験を終了してください。次に,試料ステージを下降させ,再度 開始[F1] キーを押してください。
この時,やはり深さの表示値が変化しない場合,圧子固定具を指で軽く下方に押してください。強く押し下げた状態が続きますと,負荷部の板バネが破損する恐れがありますので,一瞬軽く触れるという状況で押し下げてください。これで表示がされれば,押し込み深さ検出器の調整がずれていますので,バランス調整,深さ検出器の調整を行ってください。
"(DUH) バランス調整,深さ検出器の調整"は、
こちら
• 原因2: 圧子が試料に当たっている
試料を取り除いて試験を行った場合,押し込み深さ(DEPTH)値の表示がなされた際には,圧子高さの調整がずれており,初期の段階から圧子が試料に当たっているという状態です。圧子高さの調整を行ってください。
"(DUH) 圧子高さ調整"は、
こちら
上記いずれでもない場合は,修理が必要ですので、当社営業所/代理店または
当社指定のサービス担当店に連絡してください。
3. 試験を開始して表示が圧子降下に変化した後,試験力,深さの数値は変化するが,深さが20μmを超えても負荷中にならない場合
• 原因: 圧子高さの異常
試料のピント面が下方にありすぎることが原因です。圧子高さの調整を行ってください。
4. 試験を開始して表示が圧子降下に変化した後すぐに試験終了になる場合
• 原因: 押し込み深さ検出器の調整不良
押し込み深さ検出器が上方にありすぎることが原因です。押し込み深さ検出器を下方に調整してください。
"(DUH) バランス調整,深さ検出器の調整"は、
こちら
5. 硬さ基準片の基準値と長さ読み取り結果からの硬さ値が一致しない場合
• 原因1: 試験力が小さすぎる
試験力が小さく,くぼみが小さすぎる場合は,長さの読み取り結果に誤差が大きくなり硬さ値自体に含まれる誤差も大きくなります。
• 原因2: 振動の影響
試験力が147mN以下の場合は振動が大きく結果に影響します。装置のまわりに振動源がないことを確認した上で測定してください。
• 原因3: 長さ測定装置の異常
6. くぼみの長さ読み取り結果が異常である場合
• 原因1: 倍率調整が異常
倍率調整をしてください。"(DUH) 倍率調整"は、
こちら
• 原因2: 初期設定の設定が異常
電源を入れ直して,初期設定画面でレンズの倍率が正しく設定されているかを確認してください。
• 原因3: 光学ヘッドの調整不良
上記、原因1,2のいずれでもない場合は,光学ヘッドの調整不良です。修理が必要ですので,当社営業所/代理店または
当社指定のサービス担当店に連絡してください。
7. オプションの対物レンズと50倍の対物 レンズでピント位置が異なる場合
オプションの対物レンズと 50倍の対物レンズでピント位置が異なる場合は,同一焦点調整を行ってください。
8. オプションの対物レンズと50倍の対物 レンズでくぼみの位置が異なる場合
くぼみの芯出しを行ってください。調整範囲外にある時は,当社営業所/代理店または
当社指定のサービス担当店に連絡してください。