質量分析計の真空システムが起動している状態(電源ON)からの日常における起動手順について説明します。
1. LC 各ユニットの電源をON にする。
2. 窒素発生装置の電源が入っていることを確認し、窒素ガスをMS 装置に供給する。
ガス供給圧力: 690 ~ 800 kPa、窒素ガス純度: 97 %以上
LCMS-2050: 窒素ガス供給圧力:600 ~ 680 kPa、純度:90 %以上*1、*2
注記*1: 有機物(オイル、炭化水素など)が含まれないこと。
注記*2: 高純度の窒素ガス(ボンベ、液体窒素など)を使用する際には以下のリスクがあることをご留意ください。
• イオン化部での放電: 高電圧部で放電することがあります。大きな放電が発生するとイオン化が不安定になり、分析結果に影響する場合があります。放電が発生する場合は、電圧を下げて使用してください。
• コロナニードル先端での異物生成: アセトニトリル組成の高い移動相を使用する場合、コロナニードル先端にカーボン由来のポリマーが生成され、感度が不安定になることがあります。ポリマー生成を防ぐために、コロナニードルを定期的に洗浄してください。
3. 周辺装置(モニタ、プリンターなど) の電源を入れ、PC の電源をON にして、Windows を起動する。
4. LabSolutions LCMS を起動する。
5. CIDガス用ボンベのバルブを閉じているときは、バルブを開ける。
この場合、[手動操作]をクリックしたあと、[CIDガスバルブ]の[開く]をクリックしてください。
6. DL プラグがついている場合は外す。
7. LCのポンプ、オーブン、LCMSのブロックヒーター、DLヒーター、インターフェイスヒーター、ガスをONにして、運転を開始する。
注記: ネブライザーガスがOFFの時、ポンプはONにできません。
ヒーティングガスがOFFの時、インターフェイスヒーターはONにできません。