電気透析式サプレッサにはベースライン変動が時々刻々と変化する特徴があります。このベースライン変動を数値化するために、ノイズの値で表しています。ベースライン変動が小さい時と大きい時で、ノイズの値は、2~3倍変化します。ベースライン変動が大きい時、約30秒前後の周期的な変動がありますが、これは電気透析式サプレッサ固有のもので、ポンプ等によるものではありません。ノイズ仕様は、島津標準移動相について、3μS/cm以下です。以下に、それぞれのカラムに標準資料を50μL注入して分析した際のベースライン変動の小さい時と大きい時の例を示します。ノイズ値が上記の規格以下であれば、電気透析式サプレッサは問題ありません。
移動相:12 mmol/L 炭酸水素ナトリウム / 0.6 mmol/L 炭酸ナトリウム
ベースライン変動が小さい時と大きい時で、ノイズ値は約2倍変わります。
移動相:3.6 mmol/L 炭酸ナトリウム
ベースライン変動が小さい時と大きい時で、ノイズ値は約2倍変わります。
移動相:5.0 mmol/L 炭酸水素ナトリウム / 1.7 mmol/L 炭酸ナトリウム
ベースライン変動が小さい時と大きい時で、ノイズ値は約3倍変わります。