• 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
  • No : 4505
  • 公開日時 : 2020/12/10 13:36
  • 更新日時 : 2024/02/02 15:15
  • 印刷

(HPLC) PEEK配管で使用できない溶媒は何ですか?

PEEK配管で使用できない溶媒は何ですか?
カテゴリー : 

回答

PEEK 製配管を使用する場合は、基本的には下記の溶媒は使用しないでください。PEEK 樹脂の強度を低下させ、配管が破裂して溶媒が飛散するおそれがあります。本機を用いたシステムにはステンレス製配管を使用してください。
テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、濃硫酸、濃硝酸、ジクロル酢酸、アセトン、ジクロルメタン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)などのフッ素系有機溶媒
注記: グラジエントの性能確認などで、アセトン濃度0.5% 以下程度の低濃度の水溶液を一時的に使用する場合は問題ありません。
 
PEEK 素材メーカーが開示している溶媒耐性についての情報には、PEEK はTHF やクロロホルムの「影響を受けない」と記載されています。しかし、このデータは一般的な条件下でのガイドラインであり、使用にあたっては使用条件下での試験を推奨しています。
以下にPEEK 製配管について、いくつかの溶媒に対する耐性を当社で試験した例を示します。配管内径と送液圧力の組み合わせによっては問題が生じにくいと思われる溶媒もありますが、各種溶媒に対するPEEK の耐性を保証するものではありません。
 
PEEK 製配管に圧力を加えた状態で、30 日間連続送液したときの外観上の亀裂・液漏れの有無、機械的強度の変化を元に「A」「B」「C」とランク分けをして表示しています。
A:配管に亀裂やにじみ出しはなく、変形も認められない。
B:配管に亀裂やにじみ出しはないが、配管が変形するなど機械的強度の低下が見られる。
C:配管に亀裂やにじみ出しが生じる。
注意: PEEK 製配管を高圧流路に使用する場合は、安全上、必ずPEEK 製配管の外側を保護チューブなどで覆ってください。
 

アンケート:ご意見をお聞かせください

ご意見・ご感想をお寄せください ご返信が必要な場合は、画面下部の4つのお問い合わせボタン(赤色)からお願いします
本サイトはPKSHA Communication社のシステム"PKSHA FAQ"を利用しています。