よくあるご質問(FAQ)
(LCカラム) 逆相カラムの洗浄方法
回答
カラムに吸着されている物質が溶出する溶液を流して洗浄します。このときカラム内部で塩を析出させないようにします。塩が使われた可能性があれば、まず水系溶媒(水/アセトニトリルもしくはメタノール =95/5)を通液し塩を除去します。水系溶媒100%の通液や保管はできる限り避けてください。カラム内部で塩が析出するとカラム圧の上昇により洗浄液を流せなくなります。
水に置換済みであれば、メタノールや2-プロパノールなどの有機溶媒100%で洗浄します。
脂溶性の高い有機化合物の汚染があるときは2-プロパノールで置換後ジクロロメタンで洗浄すると効果があります。
塩基性化合物を分析に用いた場合にはシリカ粒子表面のシラノール基と水素結合、あるいはイオン結合で吸着します。その場合は酸(ギ酸あるいは酢酸)を0.1%程度加えた水系溶媒(酸を添加した水/有機溶媒=95/5)を通液して洗浄します。そのまま保管するとカラムが劣化しますので、有機溶媒100%に置換した上で保管してください。
その他、各カラムの取扱説明書を参照の上、推奨される保管液で保管してください。記載がない場合には有機溶媒(メタノールもしくはアセトニトリル)100%を満たして保管します。
上記は一般的な洗浄方法です。上記の洗浄方法に加えて溶媒作用の強い有機溶媒(IPA、THFなど)を通液する事で疎水吸着を起こしている化合物の洗浄が出来ます。
カラムの洗浄についてはこちらの記事も参照してください。
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