通常、ペプチドの溶液サンプルについてシーケンス分析を行う場合、ポリブレン処理されたガラスファイバディスクをサンプル支持体として分析を行います。PVDF膜は、ペプチドサンプルの保持力が弱いため、タンパク質と同じようにロードを行うだけでは、よい結果が得られないことがあります。PVDF膜を用いてペプチドのシーケンス分析を行う場合、下記の方法でシーケンス分析をすることが可能です。
1. PPSQ のリアクタに入るようにカットしたPVDF 膜をメタノールに浸します。
2. PVDF 膜をリアクタにセットし、サンプルをロードします。
3. サンプルを乾燥させます。(約10分)
4. ポリブレン溶液を調製します。
ポリブレン溶液: 20μL
0.1% TFA(Trifluoro acetic acid): 10μL
メタノール: 70μL
合計: 100μL
注記: この溶液は保存できません。用時調製を行ってください。
5. 10μLをPVDF 膜にロードしリアクタ中で10分間自然乾燥させます。
6. リアクタを組み立て、通常のシーケンス(PVDF)分析を行います。
1サイクル目にポリブレンの影響によるピークが現れることがあります。