• No : 7302
  • 公開日時 : 2021/11/18 13:27
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(SALD) 乾式測定ユニット(SALD-DS5S) 日常点検・整備

(SALD) 乾式測定ユニット(SALD-DS5S) 日常点検・整備
SALD-2300用サイクロン噴射型乾式測定ユニット SALD-DS5S
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回答

1. 圧縮空気源と配管の確認
  装置の電源を入れる前に
  • 調圧器に入るエア元圧が0.6〜0.8MPaであること
  • 本使用前にエアチューブが確実に接続されていること
  • 配管およびチューブに破損のないこと
  を確認してください。
  圧縮空気を使用するため、部品の破裂やホースのはずれはけがにつながります。
  注意: 装置の電源を入れる前に、配管およびチューブの点検を行ってください。圧縮空気を使用するため、部品の破裂やホースのはずれはけがにつながります。
 
2. 調圧器のドレン抜き
  コンプレッサから供給される空気の中には、水分やダストやオイル等が含まれています。 調圧器においては、5μm以上のダストや水分をトラップするためのフィルタが装着されています。トラップされたダストや水分は、フィルタのボウルに集められます。 ボウル内の液量を定期的にチェックしドレン抜きを行ってください。また、ボウルの汚れがひどい場合はボウルの洗浄が必要になります。
  • ドレン抜きのみの場合は、圧力調整器のボウルの一番下にあるネジをゆるめて内部の液を排出して下さい。
  • ボウルの洗浄が必要な場合は、調圧器背面にあるフィルタのボウルを左に回してボウルを取り外してください。
  
 
3. 測定室内および試料供給器の清掃
  測定室に導入する試料粉体を100%回収する事は不可能です。言い換えれば、配管内への付着や測定室内での粒子の飛散を完全に無くすことはできません。
  定期的に測定室内に粒子が飛散していないかチェックして下さい。万一、測定ユニット内部や測定室内に粒子が飛散している場合はこれらを清掃して下さい。
  なお、清掃の際には測定室内部の光学部品(回折レンズとフィルタ)に汚れが付いたり、傷が付かないよう十分に注意して行って下さい。
  注意: 試料供給器を清掃する際は、ブロアなどを用いて試料を吹き飛ばさないでください。飛散した試料が、装置内部に入った場合、可動部の故障につながる場合があります。ブラシなどを用いて、試料が飛散しないように装置手前に落とすようにしてください。
 
4. 分散器の清掃
  分散器(エジェクタ)の試料粉体の通るところの最小径は、直径で2.5mmもしくは3mmです。試料の中に測定範囲外の大きな粒子が混ざっている場合、分散器内で粒子の閉塞が発生する場合があります。また、大きな粒子でなくても、付着性の強い試料の場合でも同じことが起こり得ます。これらのことを避けるために、分散器の定期的な清掃を行って下さい。
 
5. 集塵機の清掃
  集塵機のフィルタが目詰まりを起こすと、集塵用パイプ近辺での真空度が悪くなり、測定室内での粒子飛散の原因にもなりかねません。また集塵機内のモータの温度上昇の原因にもなります。また、集塵機のタイプにもよりますが、大気に放出される粒子の数が増えてしまうものもあります。
  これらのことを避けるために、集塵機の使用状況に応じて定期的に清掃を行って下さい。具体的な手順に付いては、各集塵機の取扱い説明書をご参照下さい。