きちんと栓をして,冷暗所に置いてください。溶液の種類によっては,ボトル上部に空気を残さないようにするのが適切です。
溶離液はなるべく保存せず,短期間に使い切るのが基本です。しかし,どうしても保存する必要が出てくることもあるでしょう。その場合の基本は「密閉して冷暗所に保管」ということになります。家庭用冷蔵庫などを利用するのが一般的です。ただし,冷却した溶離液は,再使用前に必ず室温に戻してください。
溶液の種類によっては,あらかじめ所定の濃度の10~100 倍濃いものを調製・保存し,使用時に希釈することがあります。このようなときには,希釈前の原液は同様に冷蔵庫にて保存することをお勧めします。ただし,溶質の濃度が高いために,冷却することで溶解度が低くなって試薬が析出(再結晶) する場合があります。そのときは,再度溶解してから使用してください。
一方,炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ性の水溶液は,空気中の炭酸ガスの溶解によりpHが変化することがあります。このような場合は,密閉可能な容器の口一杯まで溶液を入れ,容器内になるべく空気を残さないようにして密閉・保存しましょう。