注意: 低圧バルブから液漏れがする場合、ロータに傷がないか確認してください。傷がないときは、2- プロパノールを浸したワイパー
ペーパーでロータとステータの回転摺動面をていねいにふいてください。
摺動面にゴミやホコリが付着していると、気密性が保たれず、液漏れのおそれがあります。
それでも液漏れする場合は、新しいロータとステータに交換してください。
1. 低圧バルブロータとステータを取り外す
a) 電源スイッチを「OFF」にし、ドアを開けます。
b) 洗浄液のボトルを低圧バルブ本体よりも低い位置に降ろします。
c) ハウジングから、すべての流路配管のメイルナットをスパナで緩めます。
d) M4 の六角レンチで、3 本の六角穴付ネジを緩めて外します。
e) 低圧バルブのステータ部は、リングとステータASSY に分かれています。2 つを落とさないように、リング側を上に向けて、リングとステータASSY を取り外します。
注記: ステータおよびパッキンがステータASSY から落下する場合があるので、ゆっくりとリングとハウジングを取り外してください。
f) 本機側に残るロータを指でしっかりつかんで引き出します。
注記: 引き出すときは、できるだけロータの外周面だけ触るようにしてください。
g) ロータとステータの摺動面に傷がないか確認をします。
目視で傷がある場合には、新しいロータとステータを交換します。
傷がない場合には、2- プロパノ-ルを浸したワイパーペーパーなどでロータとステータの回転摺動面をていねいにふいてください。
h) ロータ、ステータ、パッキン、およびハウジングを2- プロパノールに浸し、超音波洗浄器で5 分間洗浄します。
2. 低圧バルブロータとステータを取り付ける
a) ロータの切り欠きをシャフトの合わせマークに合わせて、平行に奥までしっかりと入れます。
注記: ロータはできるだけ外周面だけを触り、取り付け後はステータとの摺動面を2- プロパノールでふいてください。
b) ステータとパッキンを右図の順序でハウジングに組み付けます。
注記: ステータの凸部側がリング側に向くように、ステータとパッキンの穴が揃うように組み付けてください。
c) ステータ部を少し上に向けるようにして持ち、落とさないようにしてリングとステータASSY を本体に入れます。
d) 3 本の六角穴付ネジをハウジングに取り付け、六角レンチで少しずつ順番に締め付けます。
注記: 六角穴付ネジは3 本を交互に90 ずつ締め付け、最後に六角レンチの長い方を柄にして、しっかり締め付けます。
六角穴付ボルトを片寄って締め付けないようにしてください。
e) 外した流路配管を元どおりに取り付けます。
f) ドアを閉めます。
3. 使用頻度をリセットする
a) 低圧バルブロータのカウンタをリセットします。
b) 電源を入れ、初期画面でメンテナンス情報画面が表示されるまで、繰り返し[VP]を押します。
c) 「LPV SEAL USED」画面が表示されるまで、[func]繰り返しを押します。
画面には、低圧バルブのロータシールの使用頻度と交換の目安値が表示されます。
d) [0][enter]を押します。
使用頻度が「0」にリセットされます。
e) 初期画面に戻るまで[CE]を押します。
f) [purge]を押します。
流路のパージを開始します。