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  • No : 3095
  • 公開日時 : 2020/11/13 10:18
  • 更新日時 : 2024/01/31 14:33
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(LCMS) レンズ系トラブルの確認方法

(LCMS) レンズ系トラブルの確認方法
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回答

汚染することで最適な電圧が印可されなくなり、イオンの透過が悪くなる場合があります。特にマルチポール出口レンズが汚染することでチャージアップが発生し、イオン透過を阻害し、大きく感度低下が発生します。
 
«確認»
低分子成分の感度低下が特に大きくないか確認して下さい。
レンズの汚染は低質量側よりはじまり、徐々に高質量側に進行していきます。実サンプルでの判断場難しい場合は、マニュアルチューニングにて標準試料で確認して下さい。下図の例では低分子側ピーク(m/z168.10、256.15)の強度が著しく低下(1/100 以上)していますが、m/z1004.60 のピーク強度はそれ程変化がありません。レンズの汚染による感度低下の兆候。
マニュアルチューニング方法はこちら
 
«処置»
レンズ系を取り外し、洗浄する。
Q アレイはスキマーを取り外し、超音波洗浄を10~30 分。スキマーはふき取りクリーニングします。
マルチポールも超音波洗浄を10~30 分実施します。なお、レンズは取り外した後、穴の周辺をメタノールをしみこませたキムワイプでふき取るとより効果的です。(注意: レンズの取外し以外は分解しないで下さい)
(洗浄溶媒は一般的には、メタノールやイソプロパノール、油系のもの等、場合によりヘキサン等を使用します。)
レンズ系の保守はこちら

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