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  • No : 2924
  • 公開日時 : 2020/10/22 18:39
  • 更新日時 : 2024/02/21 14:45
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【イオンクロマトグラフ】カラムの洗浄方法と使用制限

【イオンクロマトグラフ】カラムの洗浄方法と使用制限
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回答

  • カラムの洗浄は,各カラムの取扱説明書に記載されている洗浄液を,ポンプから通液することにより行なってください。ただし,IC-C1 でアルカリ金属を分析する場合についてのみ,溶離液を送液した状態で,インジェクタから洗浄液を繰り返し注入することにより洗浄することが可能です。
     
  • 以下では分析カラムの洗浄方法のみ示しますが,各々に対応するガードカラムについてもまったく同じ洗浄方法を適用することができます。ただし,ガードカラムに蓄積された汚れが洗浄によってメインカラムに流れ込んでは逆効果なので,メインカラムとガードカラムは別々に洗浄することを推奨します。
     
  • サプレッサ方式の場合は,カラム洗浄液がサプレッサに流れ込まないよう,カラムの出口から廃液びんへ直接配管を接続するなどの処置を行なってから洗浄操作を実行してください。同じ理由により,洗浄後はカラムに溶離液を通液し,洗浄液を十分に洗い流してからサプレッサを接続してください。
     
  • 洗浄液のカラムへの通液方向は,基本的には分析時と同じ「順方向」とします。「逆方向」に通液すると,カラムの性能低下が発生する場合があります。一方,汚れは通常カラムの入口付近に蓄積されるため,洗浄液を分析時の「逆方向」に通液する方が洗浄効果が高いこともあります。洗浄液を「逆方向」に通液する際には,リスクが伴うことをご承知おきいただいた上で,お客様の責任において実行してください (取扱説明書などに明確に逆方向での洗浄が指示されている場合を除く)。
     
  • 洗浄時の流量は,特に指定がなければ分析時の流量の半分程度か,0.5 mL/min としてください。カラムの汚染や洗浄の種類によってはカラム圧が高くなることがありますが,そのような場合は流量を下げて通常時の使用圧を超えないようにしてください。
     
  • 洗浄時間は,特に指定がなければ1~2 時間程度としてください。
     
  • カラムの洗浄は必要なときにのみ実施してください。みだりに組成の異なる溶液を通液すると,充てん剤の性質に変化をもたらして性能低下や圧力上昇の原因となることがあります。
  • ここに示す洗浄方法は,カラム性能の回復を保証するものではありません。
 
 
 
 
 
 

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