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  • No : 2865
  • 公開日時 : 2020/10/21 22:01
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【イオンクロマトグラフ】装置の流路内を異なる組成の溶離液に変更したいのですが,どのようなことに注意したらよいですか?

【イオンクロマトグラフ】装置の流路内を異なる組成の溶離液に変更したいのですが,どのようなことに注意したらよいですか?
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回答

前に使っていた溶液が新しい溶液に混入しないよう,いったん流路を精製水に置換してから新しい溶液を流すようにしてください。
 
説明:一台のイオンクロマトを陰イオン測定用,陽イオン測定用の2 つの目的で併用することは比較的よく行われます。このような場合はカラムと溶離液 (サプレッサ方式ではサプレッサも) を頻繁に変更する必要がありますが,その際には精製水による流路の洗浄を行ってください。
具体的な手順は以下のとおりです。
1) カラム (サプレッサ方式ではサプレッサも) を外す。
2) 古い溶離液に代えて精製水をセットし,送液ポンプ内をパージする。
3) そのまま全流路に精製水を1 mL/min で約10 分間送液する。
4) 精製水に代えて新しい溶離液をセットし,送液ポンプ内をパージする。
5) 少なくともカラムの入口に達するまで (通常数分間程度) 新しい溶離液を送液する。
6) これから使用するカラム (サプレッサ方式ではサプレッサも) を装着する。
 
カラムを交換せずに溶離液だけを置換する場合には,ここまで慎重な手順を踏む必要はないかもしれません。それでも,古い溶液が新しい溶液に混入しないよう注意することは必要です。例えば,新しい溶離液を小さなビーカーに小分けし,そこにサクションフィルタを浸けて洗浄 (少量パージするなど) した後,新しい溶離液びんから送液すればよいでしょう。

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